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第12回東京大学学生発明コンテスト
ポスター
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審査結果・講評
審査結果概要
第12回東京大学学生発明コンテストには、10名から10件の応募がありました。まず、書類選考により、応募された10件を6件に絞り込み、その後、プレゼンテーション審査により、発明大賞1件、産学協創推進本部長賞1件、生産技術研究所長賞1件、奨励賞3件を選定しました。
審査委員長講評
今回も応募された内容は本学の学生の発明らしく、いずれも高度なものでした。 応募された発明に対し、書類審査とプレゼンテーション審査の2段階審査を実施しました。書類審査においては生産技術研究所内で簡易的に予備先行事例調査を行い、先行事例との差違や新規性・進歩性、本人の寄与率等を総合的に検討して6件に絞り込みました。書類審査を通過した発明については、特許事務所に詳細な先行事例調査をお願いし、応募された発明の新規性を否定する文献の有無を判定してもらいました。その結果、今回書類審査をパスした発明については、新規性を否定するような先行事例は見つかりませんでした。プレゼンテーション審査においては、それぞれの発明の内容や先行事例との相違点等について発表していただきました。実際に試作品を持参してデモンストレーションされた方もいらっしゃるなど、いずれの発明もとてもわかりやすいプレゼンテーションになるよう工夫されていました。このプレゼンテーション審査においては、発明の新規性・進歩性、発明の価値、プレゼンテーションの内容の3つの観点で採点を行い、発明大賞1件、産学協創推進本部長賞1件、生産技術研究所長賞1件、奨励賞3件を選定しました。
発明大賞を受賞した「迅速かつ正確なグリホサート検出を指向した蛍光センサアレイ」は、既存の方式よりも検出感度が高いだけでなく、装置の小型化につながることが認められての受賞となりました。産学協創推進本部長賞を獲得した「光応答性ヘッジホッグ経路制御分子」は、一つの分子骨格によって、幹細胞の分化制御からガンの治療まで様々な応用が期待される点が認められました。生産技術研究所長賞の「高効率血管新生アッセイのためのマイクロ流体デバイス」は、効率的かつ簡便な操作で血管新生のアッセイを行えることが評価されました。奨励賞の「High performance electro-piercing system for fish egg (高効率魚卵電気穿刺システム)」、「振動発電素子を用いたIoT向けイベント時刻取得システム」、「ダクトレス送風システム」はそれぞれ実験や試作の結果を伴う発表でいずれも甲乙つけがたく、3件そろっての受賞となりました。
表彰式
日時 | 2019年2月27日(水) 16:30-17:20 |
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場所 | S棟 プレゼンテーションルーム (東京大学駒場Ⅱリサーチキャンパス内) |
式次第 |
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受賞者には金一封、表彰状が贈呈されました。